ユーロ イベント谷間で小動きも下値切り上げ(1/30夕)

30日の東京市場でユーロドルは引き続き1.14台前半での推移。東京時間17:00現在は1.1435レベルでの取引です。

ユーロ イベント谷間で小動きも下値切り上げ(1/30夕)

ユーロ イベント谷間で小動きも下値切り上げ

30日の東京市場でユーロドルは引き続き1.14台前半での推移。東京時間17:00現在は1.1435レベルでの取引です。取引レンジはここまで1.1424-50とごく狭いものでしたが、昨日の安値1.1411に比べやや下値は切り上がり気味です。

今朝方行われた英議会での修正EU離脱協定案の採決では複数の修正案が採決されましたが、当初の見込みに反して、大幅に妥協したメイ首相にバックストップ条項を除外した形での協定案のEUとの再交渉を託す形となり、市場で期待されていた離脱期日の年末までの延期を目指す修正案は否決されました。

議会では「合意無き離脱を拒否する」との修正案も可決されていますが、現実的には離脱期日の延期が一旦消えたことにより3月末のハードブレクジットリスクが高まったため、結果を受けて英ポンドは下落しました。一方でやや予想外にメイ首相が一定のモラトリアムを獲得したことで、ユーロは踏みとどまり、採決前後での値動きは限定的でした。

英国内はアイルランドとの国境問題を再交渉することでまとまったものの、交渉相手のEUは以前より現在の協定案の修正には応じない方針であることから、この話はあくまでも英国側の独り相撲。メイ首相が英国内の「意見統一」を背景に本気でEUから譲歩を引き出すことができると考えているのか、それとも逆に交渉不調を前提に、時間切れによるハードブレグジットを人質として議会から現状の協定案ないし若干の譲歩で最終的に支持を得ることを目論んでいるのか現状では不明で、先行きはますます不透明ですが、メイ首相の粘り強さと意志の強さには感心せざるを得ません。

英議会の離脱交渉方針が一応固まったことで、市場の関心は明日未明のFOMCの結果公表とパウエル議長の記者会見にシフト。直近では25日にウォールストリートジャーナル紙が掲載した、FOMCでのバランスシート早期縮小停止観測記事がユーロドルを大きく動かしたことが記憶に新しく、明日の一つの焦点となるものと思われます。
ただ、米政府の一部期間閉鎖の影響で、直近のGDP等の値が把握できない異例の状況下でのFOMCで大きな判断を下せるのかはやや疑問。また、本日から明日にかけて行われる米中貿易協議や、週末には雇用統計も控えており、そう大きく動く局面でもないようにも思われます。

序盤の欧州株価指数先物はまちまち。今晩この後19:00に欧州圏の消費者信頼感確報値 .9)
22:00 独 1月 消費者物価指数、22:15に 1月 ADP雇用統計、そしてFOMCの結果公表は明日未明4:00、パウエル議長記者会見は4:30からです。

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ユーロドル日足

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