ユーロドル EU離脱修正案採決を前にじり高(1/29夕)

29日の東京市場でユーロドルはじり高推移。

ユーロドル EU離脱修正案採決を前にじり高(1/29夕)

ユーロドル EU離脱修正案採決を前にじり高

29日の東京市場でユーロドルはじり高推移。昨日同様1.14台前半での取引に終始しましたが、英議会のEU離脱協定修正案採決を海外時間に控えここまでの取引レンジは、1.1421-50と昨日より下値上値とも切り上げての取引となっています。

この期に及んでも英国のEU離脱協定修正案の行方は不透明。メイ首相はついに仮に可決してもEUに受け入れられる見込みの薄い、アイルランド国境に関わる、所謂「バックストップ」条項を完全に取り除く案を支持、これまで自身がEUと交渉し妥結した離脱案を放棄して、議会の合意を取り付ける賭けに出ました。

しかし、そもそも先方が交渉に応じる可能性が低い案が支持を得られる可能性は高いとは言えず、現状では労働党から提出されている最終的に3月29日の離脱期日を延期する形に首相を追い込む法案が可決され得る可能性が最も高いと見られています。

もっとも、交渉相手のEUが応じない限りいかなる修正案も最終的には成立しないため、一時的な離脱期限の延期がどれほど意味のあるものかは疑問ですが、このまま目前に迫った3月末の期日にハードブレクジットに突入するよりは「ずいぶんマシ」との見方からユーロに買い戻しが入っている模様です。

テクニカルにもユーロドルは昨日来の上昇で日足の「一目均衡表」の雲の上に出てきており、上昇基調ですが、中期レンジの上限の1.1450より上のエリアに達しつつあること、また、今回はポンド、ユーロの事前の「期待先行」の上昇が目立つことから、仮に離脱期日の延期の方向で英議会が可決しても「セル・オン・ファクト」となる可能性も否定できず、今晩はどのような結果となっても波乱含みです。

英議会の採決は日本時間明日未明4時から開始される見込み、メイ首相の修正案の他に提案されている複数の修正案が採決されるものとみられます。

ユーロドル EU離脱修正案採決を前にじり高

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