ドル円下落FOMC利上げ文言削除B/S調整別声明(1/31朝)

30日の海外市場でドル円は下落。一時108.81の安値をつけ、東京時間7:00現在はやや戻し109円ちょうど近辺での取引です。

ドル円下落FOMC利上げ文言削除B/S調整別声明(1/31朝)

ドル円下落 FOMC利上げ文言削除 B/S調整に別声明

30日の海外市場でドル円は下落。一時108.81の安値をつけ、東京時間7:00現在はやや戻し109.00-05レベルでの取引です。

注目されたFOMCで、FRBは経済の基本的な見通しに変更は無いとしつつも、従来の声明文の「更なる幾分の緩やかな金利引き上げが経済の持続的拡大にふさわしい」との文言が削除され、最近のインフレ圧力の落ち着きに言及した上で「今後の金利調整の判断においては忍耐強くなる」との表現が加わりました。
さらに、バランスシートの調整については別途声明をリリースし、経済情勢を考慮して正常化終了に詳細を調整する準備があると表明、続く議長記者会見でもFRBのバランスシート正常化のプロセスが従来の想定より早く終了し、維持されるサイズも大きくなるとの見通しが示されました。

内容はいずれも事前予想の範疇でしたが、全てが声明文、別リリース、会見での発言で明確にされることは想定外で、議長記者会見では次のアクションが利下げになる可能性も排除しない姿勢も示され、想像以上のハト派スタンスの強調、明確化となりました。
結果公表前109円台半ばで取引されていたドル円は一時108円台に下落、米主要株価指数は軒並み上昇し、NYダウは前日比434ドル高で引けています。また、金利先高感の後退で10年物米国債利回りは2.67%に低下しました。

ただ、内容の衝撃度の割には株価の反発もあってか円高の度合いは限定的であったとも言え、ドル円は約二週間ぶりの安値をつけたものの108.97レベルにある21日移動平均線を明確に割り込んではいません。
今週はこの後も本日まで開催される米中の閣僚級通商協議や雇用統計等、重要イベントが続くことから、大きくはポジションを傾けにくい状況であることも考えられます。

もっとも、本日はFRBのサポーティブな姿勢に上昇した米株も、FRBの判断の背景が強い経済先行き懸念であること考えれば持続性にやや難ありと考えられ、ドル円は引き続き下落方向のリスクが高いものと思われます。

本日は、この後8:50に1/22-23開催の日銀政策決定会合における「主な意見」の発表があります。

ドル円下落 FOMC利上げ文言削除 B/S調整に別声明

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る