豪州2018年4Q消費者物価指数結果
(出所:豪州統計局)
オーストラリア統計局は1月30日に2018年第4・四半期の消費者物価指数(CPI)を公表しました。内容は四半期ベース比では+0.5%(予想+0.4%)、前年比ベースでは+1.8%(同+1.7%)となり、両数値共に予想を上回りました。但し、年率ベースでは依然として中銀インフレ目標値外です。
主な要因
前年比でみると、下落要因は3Qと全く同じ衣料・家具関連・通信の3部門です。
一方、上昇要因はアルコールやタバコ、住宅・教育・輸送・健康関連となっています。
第4四半期CPIの年率は中銀目標レンジ下限を越えられない状況が続いています。(下図)。まだインフレ懸念心配する水準とはなっていません。
中銀見通しは、年末にかけてからCPI上昇を予想していましたが、まだ上昇の端緒とはなっていない様です。
尚、12月の中銀議事録でも指摘していましたが、原油価格の下落が物価上昇を阻んでいるようです。
前年比ベースCPIと中銀政策金利推移…緑の線は中銀のインフレ目標金利値
2016年4Q以降はCPI>政策金利を維持しています。
為替は、発表前に0.7155〜60米ドル辺りで推移していましたが、発表後は豪ドルが買われて0.72米ドル手前まできています。丁度昨日コメントした上値ポイントである0.72米ドルにいます。今日ここを越えて終われば、豪ドルは0.7230〜40、0.7270〜80米ドル辺りまでの上値余地が広がります。しかしながら再度0.7180米ドル未満に潜り込むと、0.7110〜90米ドルのレンジ取引に引き戻されます。
今日の米FOMCの金利動向次第で上下があると思います。現状ではFOMCでは緩和方向を示唆すると言われており、米豪金利差縮小思惑となれば豪ドル買われ易い環境になります。(1月30日13時50分、1豪ドル=0.7195米ドル)
(以上)
オーダー/ポジション状況
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