豪ドル/円、短期は豪ドル強気を維持。中期トレンドは弱気。
1月30日に発表されたオーストラリアの第4四半期CPIは前期比で+0.5%(予想:+0.4%)、前年比で+1.8%(同+1.7%)と予想より高い数値となりましたが、中銀のインフレターゲットには到達していません。しかし、為替相場は好材料に反応して豪ドルが対ドル、対円で上昇しています。また、同日のFOMC後の声明に「忍耐強く」との文言が折り込まれ、FRBによる利上げの一時停止の可能性が示されたことから米金利が低下して豪ドルの一段高に繋がっています。
チャートを見ると、直近の日足(1/30)は寄り付き安値の陽線引けとなり、日足の実体を79円台に乗せて終えました。下値を切り上げる流れに変化が認められず、日足の形状も安定していることから、一段高の可能性が視野に入ってきましたが、中期トレンドが強い状態にないことや80〜81円台には中期的に見ても強い上値抵抗が控えていることから、ここからの上値追いは上下動を繰り返す可能性も高いと見られます。日足の上値抵抗は、79.30-40、79.80-90、80.30-40に、下値抵抗は78.70-80、78.30-40にあります。短期トレンドは77円割れで変化します。21日移動平均線は77.91に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、120日、200日線は80.32と81.18に位置しており、この下に入り込んでおり、中期トレンドは下値リスクがより高い状態に変わりありません。
一方直近の週足は、十文字の寄せ線に近い形の足で終えており、下値を切り上げる流れを維持しています。今週はこの流れを受けて上値余地を探る動きが強まっていますが、12月第3週の大陰線が新たな下げトレンド入りした可能性を示唆しており、戻り余地を試した後の反落により警戒が必要です。今週の週足ベースで見た上値抵抗は80.00-10、80.70-80に、下値抵抗は78.60-70、77.20-30にあります。31週、62週移動平均線は80.64と82.40に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:(1/30現在31週移動平均線は80.64に、62週線は82.40にありこれらを下0抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
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