ニュージーランド第4・四半期消費者物価指数
発表予定は日本時間1月23日午前6時45分です。
消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
(2018年3Qまで、黒い線の右側は今回4Qの予想値、赤は0%)
今回の4Q・CPI予想は前期比0.0%と横這いですが、これは3Qの伸びが大きかった反動と思われます。
レンジではマイナス予想のエコノミストもいますが、マイナスになるとさすがに相場に影響がでそうです。
中銀が11月に行った金融政策では
「…6月のGDP上昇は一時的要因によるものである。引き続き拡大を続けていることを示す企業調査をみると、最近では軟化する兆候を示唆している。雇用は最高水準を維持している。しかしながら、コアになる消費物価指数は依然中銀目標の中間値である2%以下となっている。これは金融政策の継続的なサポート必要としている。
(中略)
稼働率の圧力が進み(ボトルネックを指していると思われます)、コアの消費物価インフレは中銀目標値の中間である2%に向けて上昇していくだろう。
インフレ見通しの上昇圧力もまた存在している。高騰する原油価格が最近のインフレを高めている。我々はこのボラティリティを適切に見ていく必要がある。我々の見通しでは、一般的な消費価格まで、この高コストが転嫁されるのは限定的と予想している。そして長期的なインフレ見通しは我々の目標に向かっていくと予想している。」
と見ています。文中内の原油価格も年末にかけて大きく下落しましたので、まだインフレを懸念する状況にはなく、中銀のインフレ目標値の中間を下回る状況は続くと見られます。(中銀目標値は下図を参照)
年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値
今回予想値を加味(黒い線より右が今回予想値平均、赤い線は中銀インフレ目標値)
NZドル米ドルの相場は現在重要なサポート水準である0.6700〜10米ドルをトライする動きになっています。ここを切って終わると0.6690、0.6650米ドルのサポートを試す流れに入りますが、現状ではNZドルの地合いが弱いので、仮に今晩のNY市場でこのまま横這いになっても、明朝のCPIが悪い(例えばマイナスとか)場合いには0.67米ドルのサポートを維持できない可能性が強いと思われます。上値は0.6780〜90米ドルに抵抗線が控えています。
(1月22日16時25分、1NZドル=0.6712米ドル)
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