豪ドル/円、反発余地が限られる可能性に注意。中期トレンドは弱気。
中国の製造業PMIの50割れやアップルの業績の下方修正、米政府機関の一部閉鎖、さらには米ISM製造業景気指数の悪化などを受けて、世界経済の先行きへの懸念が拡がり、為替市場ではリスク回避の動きが強まりました。豪ドルは対米ドル、対円で急落、1/3のシドニー市場では薄商いを突いて対ドルで0.67台前半、対円でも70円台を付けました。この予想を超える急落は薄商いを突いた投機筋の仕掛けとも見られており、1/4には対ドルで0.70台、対円でも76円台まで急回復しています。しかし、この急落で週足の形状が一段と悪化して、今後の豪ドルの反発余地が限られる可能性も高くなっています。
一方直近の週足は小陰線で終えましたが、前週から新たな下げトレンド入りしたばかりであることや、今週は値幅の大きい陰線引けとなる可能性が高くなっており、今後の反発余地が限られる可能性も高い状態です。今週足が下ヒゲの長いタクリ足の陰線となり、下値トライに失敗した形となると見られることや、短期トレンドがニュートラルな状態にあるので、74円を大幅に割り込む可能性も低いと見ますが、中期トレンドが弱いので反転の流れに乗せた場合でも78円台は壁となりそうです。週足の上値抵抗は76.80-90、78.20-30に、下値抵抗は74.00-10にあります。74円割れで越週した場合は72円方向への一段の下落に要注意。31週、62週移動平均線は81.06と82.84に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
月足も12月足は80円割れで越月する大陰線が出ており、新たな下落トレンド入りした可能性が高くなっています。また、83.03に位置する31ヶ月移動平均線にもぶつかっており、1月は一段の下落リスクに注意を要します。長期的な下値抵抗は72.00-10にあります。
豪ドル/円【週足】:(1/3現在31週移動平均線は81.06に、62週線は82.84にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
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