ニュージーランドドル週報
年初のリスク回避的な動きにより、NZドルは1/3の早朝のシドニー市場で、対米ドルで0.65台後半、対円でも69円台前半まで急落しましたが、同日の海外市場では市場が落ち着きを取り戻したことや、米政府機関の一部閉鎖が解除される見通しとなったことから、反発に転じています。
チャートを見ると、日足は1/3にシドニー市場で付けた70.39を直近安値として反転、72円台半ば越えまで急反発に転じており、短期トレンドをニュートラルな状態に戻していますが、上値を切り下げる流れの中からは抜け出しておらず、74円台を回復して引けるまでは下値リスクを残した状態です。この日足の上値抵抗は73.60-70にあります。一方で、下値も70.00-10に中期的な下値抵抗が控えており、これを割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は73.60-70、74.60-70に、下値抵抗は71.90-00、71.00-10、70.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は、75.79、74.96、75.64にあり、短・中期トレンドは“NZ弱気”の流れに入っています。
一方直近の週足は小陰線が出て続落となりました。今週は週初から下値トライの動きが強まっており、値幅の大きい陰線引けとなる可能性が高い状態ですが、72.00-20に週足ベースで見た強い下値抵抗があり、これを実体ベースで守っており、反発に転ずる可能性を残しています。但し、72円割れで越週した場合は再度70円台の下値抵抗の強さを確認する動きが強まり易くなります。逆に74.50超えで越週した場合は底打ち、反転の流れに入る可能性が生じます。この場合でも78円越えで越週するまでは下値リスクを残します。今週の週足ベースで見た上値抵抗は73.40-50、74.30-40に、下値抵抗は72.00-10、70.40-50にあります。31週、62週移動平均線は75.04と76.52に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”に変わりありません。
また、月足も1月足は高値圏から実体の大きい陰線が出ており、前月の上げ幅を打ち消しています。下値リスクが高い形で、1月も続落の可能性に注意が必要でしょう。70円割れで越月した場合は66〜68円方向への新たな下落トレンド形成の動きが強まり易くなります。長期トレンドは76.50超えで越週しない限り、変化しません。
NZ/円【週足】:(1/3現在31週移動平均線は75.04に、62週線は76.52にあり中期トレンドはNZ弱気の流れにある。)
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