ニュージーランドドル週報(2018年12月第4週)

NZ/円、短・中期トレンドともに弱気の流れ。

ニュージーランドドル週報(2018年12月第4週)

NZ/円、短・中期トレンドともに弱気の流れ。

NZ第3四半期GDPの予想外の低成長やアメリカ株式市場の急落によるリスク回避的な動きにより、NZドルは対米ドル、対円で急落地合いとなりましたが、ここに来て下げ止まった感がやや強まっています。アメリカの年末商戦の好調さを好感したようですが、政治面ではトランプ政権が閣僚人事や暫定予算を巡って足踏み状態となっており、不安材料の払拭には至っていません。引き続きNZドルはリスク回避的な動きに弱く、反落にも注意が必要でしょう。

チャートを見ると、直近の日足(12/26)は久しぶりに高値引けの陽線で終えており、また、前日の日足が下値トライに大きく失敗して値を戻した格好となっていることから、短期的には一旦底打ちした可能性が点灯しています。しかし、上値を切り下げる流れには変化が認められないことや、中期トレンドが弱気の流れに入っていることから、上値を追い切れずに反落する可能性にも注意が必要です。日足の上値抵抗は、74.90-00、75.40-50にありますが、75.50超えに値を戻した場合は下値リスクが若干軽減されます。この場合でも中期トレンドが弱いことから77.50超えで越週するまでは下値リスクを残します。21日、120日、200日移動平均線は76.92、75.08、75.71に位置しており、短・中期トレンドは“NZ弱気の流れ”に変わりありません。

一方直近の週足は大陰線に終わり新たな下落リスクが点灯中です。今週は下値攻めに失敗してタクリ足となりそうですが、上値を切り下げる流れに変化が認められないことから77.50超えで越週しない限り、上値余地も拡がり難いと見ています。また、72円割れで越週した場合は新たな下落トレンド入りの可能性が高くなり、70円方向への続落に注意が必要となります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は76.00-10に、下値抵抗は73.10-20、72.00-10にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。31週、62週移動平均線は75.21と76.63に位置しており、これらを下抜けて中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変化が認められません。

 NZ/円、短・中期トレンドともに弱気の流れ。

NZ/円【週足】:(12/26現在31週移動平均線は75.21に、62週線は76.63にあり中期トレンドはNZ弱気の流れにある。)

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