豪ドル/円、短期は一旦底打ちか。中期トレンドが弱く、80円越えが重くなる可能性も。
アメリカの景気先行きへの不透明感や暫定予算を巡る攻防で政府機関が一部閉鎖となったことなどを受けて米国株式市場が急落、為替市場でもリスク回避的な動きが強まり、豪ドルは対ドル、対円で急落しました。しかし26日のNY市場に入ると、アメリカの年末商戦が好調であったことから安心感が拡がり、株式相場の急反発とともに為替相場も反発に転じています。
チャートを見ると、日足は8手連続陰線引けの後で、26日の日足高値圏で引ける大陽線が出ています。上値を急角度で切り下げる流れからは上抜けていませんが、12/3に付けた84.03を直近高値として既に7円近い下落を見ており、豪ドル円の一相場である5〜6円には到達しており、値頃感では既に底値圏とみられること。また25日足がタクリ足の陰線となり、下値トライに失敗した形で終えていることから、12/25に付けた77.18で一旦底打ち、反転の流れに入った可能性が点灯しています。
但し、週足が81円割れを見たことにより、中期トレンドに変化が生じていることから、足元では上値トライの動きが強まっても、80〜81円ゾーンにある強い上値抵抗を一気に上抜けるには無理がありそうです。
短期トレンドは81台を回復すれば下値リスクが軽減されますが、中期トレンドが弱いので84.50超えで越週するまでは、下値リスクを残します。日足の上値抵抗は79.10-20、80.00-10に、下値抵抗は77.80-90、77.00-10、76.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は81.06、81.23と81.71で収束しており、全て下抜けた位置で推移しており、短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は大陰線となり、新たな下落トレンド入りした可能性が生じています。足元では一旦底打ちの可能性が生じているものの、週足、月足の形状が悪化しており、戻り余地を試した後の反落により警戒が必要でしょう。週足の上値抵抗は80.00-10、81.20-30に、下値抵抗は77.10-20、76.00-10にあります。31週、62週移動平均線は81.33と83.05に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。
豪ドル/円【週足】:(12/26現在31週移動平均線は81.33に、62週線は83.05にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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