NZ/円、短期は強気を維持。76円割れの越週で短期トレンドに変化。
先週強まったリスク回避的な動きは今週に入り落ち着きを取り戻しています。米中貿易摩擦問題、イギリスのBrexitの行方、イタリアの財政問題やアメリカの景気先行きなど、相場かく乱要因は多いものの、株式市場の不安定な動きも徐々に落ち着きを取り戻しつつあり、また、NZ経済も緩やかな拡大基調を崩しておらず、NZドルは対ドル、対円で週初から反発に転じています。しかし、先行き不透明な材料も多く、急反発にも繋がり難い展開となっています。
日足チャートを見ると、日足は週初に76.95まで続落しましたが、実体ベースでは77.00-10の日足の下値抵抗を守って反発に転じています。日足は強い下値抵抗ポイントに跳ね返されていますが、78.20-30超えから厚くなる上値抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要です。一方で下値も、77.00-10以下に日足の抵抗が控えており、76円割れで終えない限り短期トレンドは変化しません。日足の上値抵抗は78.20-30、78.80-90に、下値抵抗は77.00-10、76.20-30にあります。21日移動平均線は77.51にあり、短期トレンドをサポート中ですが77円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、76円割れで終えた場合はNZ弱気の流れに変化して、一段の下落に繋がり易くなります。120日、200日線は75.02と75.78にあり、中期トレンドをサポートしています。
一方直近の週足は高値圏から陰線が出ており、単体では下値リスクがやや高いものですが、下値を切り上げる流れを維持しており、調整下げの範囲内と見ることができます。但し76円割れで越週した場合は短期トレンドの変化に要注意。今週の週足の上値抵抗は78.20-30、78.80-90に、下値抵抗は76.70-80、76.20-30にあります。31週、62週移動平均線は75.31と76.79に位置しており、中期トレンドをサポート中ですが、76円割れで越週した場合は、トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。
NZ/円【週足】:(12/12現在31週移動平均線は75.31に、62週線は76.79にあり、これらを上抜け始めているが、78円台で越週するまでは“ダマシ”となる可能性がある。)
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