欧州中央銀行(ECB)政策金利予想
(2018年12月13日木曜日:東京時間21時45分公表予定)
欧州中央銀行政策金利予想(12月12日14時00分現在)
現行0.0%→0.0%で据え置き予想 エコノミストのレンジなし(全員0.0%)
明日ECBは政策金利を公表しますが、全員据え置き予想となっています。大きな理由としては第3四半期GDPの伸び鈍化(下図2)、依然としてドイツの自動車販売が低調、イタリア財政問題の長期化などの懸念材料があることを指摘しています。尚、金利公表後にドラギECB総裁の定例記者会見(22時30分〜)が予定されています。
(1) 欧州政策金利推移(%)
(2) 欧州GDP推移(前年比伸び率、赤:ゼロ、単位は%))
ECBは前回10月25日の政策金利公表時に、下記4点を決定事項にしています。
@ 政策金利は少なくとも2019年夏の終わりまで、インフレ回復のために必要ならその後も現行水準を維持する。
A 資産購入プログラムについて2018年12月末まで毎月150億ユーロを新規購入継続。
B 中期的なインフレ見通しを裏付けるデータに従い、資産購入を終了する見込み。
C 長期間に亘り、保有債券の償還金は再投資。
今回はAの新規資産購入の期限が今月末までになっています。現状のGDP減速やイタリア問題などを抱え、景気浮揚に疑問符が付き始めているので、この期間延長か否かが焦点になります。
又、ドラギ総裁記者会見では基調インフレは失業率の改善傾向や賃金上昇に支えられて年末に向けて上向き、中期的にも更に上昇としていますが、このインフレ見通しの変更があるかないかが記者会見のポイントになりそうです。
Brexit絡みでポンドが弱いので、緩和を示唆する内容になるとユーロ売りが出易い地合いになっています。
(3) 米(青)・日(オレンジ)・欧(グレイ)の政策金利推移
2015年12月を境に米対日欧の金利格差が拡大しています。来週12月19日のFOMCでは利上げ実施が確実との予想ですので、一段と拡大することになります。
(2018年12月12日15:00、1ユーロ=1.1331ドル、128円55銭)
(以上)
オーダー/ポジション状況
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