ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、緩やかな上昇トレンドを継続する可能性が高く「8.05レベルをサポートに前週高値をわずかに上回る8.30レベルをレジスタンスとする流れ」を考えました。実際のレンジは、安値が8.12レベル、高値が8.33レベルと予想よりもやや強い動きの週となりました。
先週のランドは、週前半は底堅いものの方向感がはっきりとしないもみあいを続けました。ドル円がリスクオンで円売りになっていましたが、ランドも対ドルで同じような動きになっていたことから、動きが出にくかったようです。またパウエルFRB議長による発言では他の通貨動揺にドル売りの反応となりましたが、高金利通貨のランドは特に買いが目立ったと言えます。
週末にはいったん上げる前の水準にまで押しが入りましたが、これは米中首脳会談を警戒してのポジション調整と考えられます。南アフリカにとって輸出入とも最大の貿易国である中国の動向を見守りたいとの判断でしょうが、90日後にならないと結果はわからないものの制裁関税が猶予されるとのニュースに、ランドはギャップアップして始まり、再び先週高値圏を回復しています。
今週はランド関連では明日4日に7〜9月期のGDPの発表がありますが、1〜3月期、4〜6月期と2期連続前期比年率でマイナス成長となった後だけに注目されます。数字次第でランド高にもランド安にも振れる可能性がありますが、長期的な上昇傾向は変わらないと考えてよいでしょう。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
現在のランド円はピンクの平行線で示した上昇チャンネルの中での動きを継続していると考えられ、執筆時点(3日午後)ではちょうど、チャンネルの中央に位置している状態です。今週も一時的な振れはあっても、このチャンネル内での動きを続け、8.15レベルをサポートに、8.40レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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