ランド円レポート月曜版(2018/11/26)

先週のランド円は、最大の注目材料が中銀の政策金利発表で、先週も書いた通り利上げが行われ6.50%から6.75%と見る向きが6〜7割、現状維持が3〜4割となっていました

ランド円レポート月曜版(2018/11/26)

ランド円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、利上げの有無によって2つのシナリオを考え「利上げが行われる場合には7.90レベルをサポートに、8.25レベルをレジスタンスと上方向に余裕」のある動きを見ていました。実際のレンジは、安値が7.92レベル、高値が8.23レベルとほぼ予想レンジ通りの動きとなった一週間でした。

先週のランド円は、最大の注目材料が中銀の政策金利発表で、先週も書いた通り利上げが行われ6.50%から6.75%と見る向きが6〜7割、現状維持が3〜4割となっていましたが、直前には予想が五分五分という感じで発表まではいったんランド売りが先行、ドル円はリスクオフの動きで円買いとなっていましたので、ランド円は7.92まで水準を下げました。

その後、今回の利上げがあってもなくても引き締めスタンスであるとの思惑が出たことで政策金利発表に向けては週初の高値圏を回復しての発表待ち、結果は2016年3月以来の利上げが行われたことで7日高値を超え8.23レベルまで買われ週末に向けてはやや押しての週末クローズとなりました。

政策金利発表後の声明では「長期的にインフレのリスクが高まっている」と懸念を表明し「CPI上昇率の目標を3〜6%に設定しているが、2019年後半に5.6%に上昇」と引き続き引き締めのスタンスを継続する可能性を示唆するとも取れる発言をしました。新興国ではアルゼンチンやトルコの今年の苦境を見ているため、予防的な利上げはたしかに今後も可能性は高そうです。また23日にS&Pが南アフリカの格付けを発表していますが、現状維持で影響は見られませんでした

さて、今週は利上げの後ということもあり、積極的に動く向きは少なそうですが、南アフリカ関連では、連日のように経済指標が出てきます。27日企業信頼感、28日消費者信頼感、29日PPI、30日貿易収支です。コンセンサスからずれた発表が出た場合には振れる可能性はあるという見方で良いと思いますが、利上げで11月高値を更新してきたことで基本的にランド高地合いは続きやすいという考えで良いでしょう。

テクニカルな観点ですが、まず日足チャートをご覧ください。

ランド円レポート月曜版

利上げの動きで11月高値を更新し9月安値からの上昇トレンド(ピンクのチャネル)を継続中であることがわかると同時に、まさに年初来高値からのレジスタンスライン(ピンクの太いライン)上で上値を抑えられたこともわかります。仮にこのレジスタンスを上抜ければ年初来高値と安値の61.8%戻しである8.45が視野に入ってくることとなりますし、逆に反落すれば8.0の大台あたりまでの調整が入るというイメージです。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。

短期的には11月安値からのサポートラインに乗っていて、同ラインが今週は8.00から8.10へと上昇中、またレジスタンス側は7日高値と先週高値を結んだラインとなり、2つのラインで構成されるチャネルの中での緩やかな上昇トレンドを継続する可能性が高いという判断をすることが出来るでしょう。今週は8.05レベルをサポートに、先週高値をわずかに上回る8.30レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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