ユーロドル ドル売り継続で本日も高値更新
ユーロドルは本日も東京時間はユーロ高値圏での横ばい推移。日中は1.1450挟みで推移し、夕刻欧州勢参入後に一時1.1472まで上昇、5営業日連続で上値を切り上げた後やや下げて、東京時間19:00現在は1.1430レベルでの取引です。
昨晩は材料難の中、米株安や事前の注目度の低かった米住宅指標の予想外の大幅悪化にドルが売られる展開となり、ユーロドルは5日続伸、抵抗線と目されていた9/24からの中期下降トレンドの上限を上抜けました。
先週末来、市場はやや米金利引き上げ停止時期前倒しの材料探しとなっている節があり、米景気減速材料に反応しやすい状況です。
昨晩はNY連銀のウイリアムズ総裁が講演で金利はまだ非常に低いとして、利上げサイクル継続を示唆しましたが為替市場は「反応せず」でした。
この動きの引き金となった先週のクラリダFRB副議長のインタビューも、パウエル議長の来年の懸念材料列挙も、全体的には特段景気減速リスクを強調する内容ではなかったことや、米株のみならず欧州株も下落していること、英離脱問題やイタリア財政問題に進展が見られないことを考慮すれば、必ずしもユーロが一方向で買い上げられる局面でもないように思えます。仮にこの動きが11/12に年初来安値をつけた達成感からの反動だとしても、既に9/24からの下落の半値戻し(1.1516)の水準に近づきつつあり、木曜の米国休場前に一旦は調整が入るものと思われます。
ただ、連日同様の状況下でユーロが上値を更新していること、下降トレンドラインを上抜け、ユーロ買いが強まりやすい状況であることも事実であり、今晩も米国時間の各市場の動きには要警戒です。
ユーロドルの上値目途は中間選挙時の高値1.1500と上記の1.1516、短期の上昇でサポートも多く、下値は昨晩ブレイクした9/24からの下降トレンド上限が1.1410付近、一昨日越えた21日移動平均線が1.1376レベルです。
序盤の欧州株価指数先物は本日も全面安の様相、今晩は22:30に米住宅着工件数、建設許可件数等の発表があります。昨晩予想外のNAHB住宅指数悪化が、米長期金利上昇の住宅市場への影響との見方が出ていることもあり、米住宅関連指標に注目が集まります。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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