ユーロドル小幅上伸 レンジ上限試し(11/19夕)

週明けの東京市場でユーロドルは1.14挟みの高値水準で横ばい推移。

ユーロドル小幅上伸 レンジ上限試し(11/19夕)

ユーロドル小幅上伸 レンジ上限試し

週明けの東京市場でユーロドルは1.14挟みの高値水準で横ばい推移。夕刻欧州勢参入後はやや上値を伸ばし東京時間18:30現在は中期下降トレンドのレンジ上限付近の1.1420レベルで推移しています。

前週末の海外市場では9月に就任したクラリダFRB副議長がCNBCのインタビューに応え、ややハト派的なスタンスで「中立金利」があまり遠い水準ではないことを示唆、また、「世界経済には注意を払わなければいけない減速しつつあることを示す一定の兆候がある」と述べたことから、米長期金利が10年もの国債利回りで一時3.06%まで低下しました。
この流れに海外序盤に1.13台前半まで軟化していたユーロドルは急反発し、一気に1.14に乗せる動きとなりそのまま越週、本日アジア時間につなぎました。

週末の上昇でユーロドルは、短期の上値目途と見られていた21日移動平均線(本日1.1375レベル)を上抜け、9月24日からの下降トレンドの上限ライン(本日1.1420付近)をやや上回る動きとなってきています。
ただ、英国のEU離脱問題、イタリアの財政問題のいずれも解決が遠く、ユーロが不安材料を抱える中での5営業日目を迎える急激な買い戻しの継続にはやや無理も感じられ、次のターゲットとなる9月24日高値1.1815からの下落の38.2%戻しや2017年からの上昇の半値戻しの水準のある1.1445-50あたりまでには、それなりにユーロ売りの動きも出てくるものと思われます。

序盤の欧州株価指数先物はまちまちの動き、本日この後重要な経済指標の発表等は予定されていませんが、俄にFRB関係者の発言に注目が集まっており、24:45のNY連銀総裁講演は念のため注意が必要です。

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