東京横這い後海外時間にユーロ下落(10/18夜)

18日の東京市場でユーロは横這い推移、終日1.15挟みで方向感無く推移しました。

東京横這い後海外時間にユーロ下落(10/18夜)

東京横這い後海外時間にユーロ下落

18日の東京市場でユーロは横這い推移、終日1.15挟みで方向感無く推移しました。
しかし、夜間に入り欧米株式が再び下落し始めていること、イタリアの予算をめぐる同国とEUとの対立が深刻さを増していることでユーロが大幅に下落、ユーロドルは一時1,1452まで下落しています。

欧州委員会はイタリアの来年度予算について「EUの財政規律からの歴史上前例の無い逸脱であり、極めて重大な財政政策義務違反である」とイタリアに警告、10/22までに予算案の変更を求めています。

これに対しコンテ首相は20日土曜に閣議を開催することを明らかにしていますが、ディマジオ副首相はEUに対し「書簡ではなく、ここに来て他のヨーロッパ人と同じ権利を彼らが持っていないとイタリア人に言うべきだ」と相変わらず対決姿勢を崩していません。
ECBのドラギ総裁もこの日EU首脳会談で「EU規則への違反を放置すれば金融環境が悪化し成長を損なう恐れがある」と述べ、更にEUの規則を尊重することこそが経済の比較的弱い国をはじめ前関係国の利益にかなうとして、暗にイタリアの自重を促しました。

これらの動きにイタリア国債は弱含み、ドイツとイタリアの国債利回りの格差は3.27%に拡大、ユーロにも大きな売り圧力がかかっています。ユーロドルは一目均衡表の雲を下抜け下落基調、10/9安値1.1432を下回ると8月安値1.1301まで歯止めはありません。

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