NZ弱気変わらず。72円台で一旦底打ちした可能性。75.50超えの越週でトレンドに変化。
10/16に発表された、ニュージーランドの第3四半期消費者物価指は市場予想を上回る前期比+0.9%(予想+0.7%)、前年比+1.9%(予想+1.7%)となり、これを受けて為替市場はNZ買いの動きがやや強まりましたが、その後は73円台後半で小動きとなっています。景況感は引き続き良好ですが、米国との金利差拡大傾向が継続するとの思惑に上値も限定的となっています。
チャートを見ると、直近の日足(10/17)は小陰線とで終え、上昇一服となりました。10/10に付けた72.34を起点として反転、上昇に転じて下値を切り上げて来ましたが、74.16に位置する21移動平均線には一旦ぶつかっており、短期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。短期トレンドは74.50超えに日足の実体を戻せば下値リスクが後退しますが、中期トレンドがまだ弱く、NZ急伸にも繋がり難いと見られます。日足の上値抵抗は74.10-20、74.50-60に、下値抵抗は73.20-30、72.80-90にあります。短期トレンドはNZやや弱気の流れにありますが、72.80-73.00の足元がややしっかりとした感があり、72.20-30の抵抗を下抜けて終えない限り、下値余地も拡がり難くなっています。21日、120日、200日移動平均線は74.16、75.07、76.38に位置しており、短・中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。
一方直近の週足は、実体が小さく下ヒゲのやや長い陰線で終えています。下値リスクが高い状態に変わりありませんが、72.20-30に日足、週足ベースで見た強い下値抵抗が控えておりこれには跳ね返されていることから、一旦底打ちした可能性があり、72円割れで越週しない限り、下値余地も限定的と見られます。短期トレンドは74.50超えの越週でニュートラルな状態に戻しますが、75.50超えで越週しない限り、下値リスクを残します。また、72円割れで越週した場合は70〜72円ゾーンで新たな下落トレンド形成の動きが強まり易くなります。今週の週足の上値抵抗は75.40-50、75.00-10に、下値抵抗は72.90-00、72.20-30にあります。31週、62週移動平均線は75.45と77.24に位置しており、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりありません。
NZ/円【週足】:(10/17現在31週、62週移動平均線は75.45と77.24にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)
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