NZ第3・四半期消費者物価指数結果
本日(16日)早朝、NZの2018年第3四半期消費者物価指数が発表されました。
従前の予想よりも結果が上回りました。前年比ベースではインフレ目標の中央値に近付く動きになっています。それでも中銀予想通りのペースですので、インフレ懸念を心配する程の数値ではないと思われます。
内容は以下の通りです。
四半期ベースで主な要因は
・インフレ要因は、原油+5.5%、輸送関連(自動車など)+2.4%、住宅関連+1.1%などが上昇
・デフレ要因は、通信▼1.8%、アルコールなど▼0.2%、などが下落
年率ベースで主な要因は
・インフレ要因は、原油+19%、輸送関連+5.6%、などが上昇
・デフレ要因は、通信費▼5.4%、教育費▼5.3%、などが下落
年率ベースは+1.9%となり、中銀のインフレ目標レンジ1〜3%内の中央値に近付く数値となりました。
経済は好調を維持している中、原油価格の上昇がインフレを押し上げています。
原油価格は前年比で+19.0%にも関わらず、まだ中銀の中央値に届いておらず、10月入り原油価格は若干緩んでいることを考えると、まだまだインフレを心配するほどの数値ではなさそうです。
発表前に0.6545〜50米ドル付近で推移していたNZドルは、発表後に0.6595米ドル付近までNZドル買いになり、その後は0.6575〜80米ドルで推移しています。米ドル全面安の地合いの中で、好数値が発表されNZドル買いになりました。
現在はNZドル安トレンドライン上限を越え掛かっています。0.6620〜30米ドルにも抵抗線が控えているので、ここを越えて終わると本格的なNZドル安からの調整入りになります。その場合は0.6700、0.6730米ドル付近までの上値余地が広がります。逆に現状を越えらない場合には0.6520〜30、0.6470米ドルにサポートあり、引き続きNZドル安トレンドが継続になります。
先週からのNY株安がこのまま止まるか、NYダウが25,000ドル以下をトライする流れに入るかが注目されます。
(10月16日10:15、1NZドル=0.6575米ドル)
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