短期は78円台で一旦底打ちの可能性が点灯中。中期は豪ドル弱気の流れ変わらず。
10/16に公表された豪州中銀議事録は内容に大きな変化はありませんでした。経済は良好で第2四半期の成長率も3.4%と6年振りの高水準となったこと、労働市場の拡大が継続する一方、家計収入の伸びが鈍いこと、最近の長期金利上昇で国内の住宅ローンの伸び悩みが認められること、国外では貿易問題が先行きの金融政策見通しを難しくしていること、また、米金利上昇による新興国通貨の下落リスクにも触れています。一方、本日発表された9月の失業率は5.0%と6年5ヵ月ぶりの低水準となりました。また、新規雇用は+5600人と市場予想をやや下回りまったものの、フルタイムの雇用が増加しており、内容的には悪くありませんでした。為替市場は若干豪ドル高に振れましたが米10年債利回りが3.2%まで上昇しており、ドル全面高の展開となっていることから、豪ドルの大幅上昇には繋がっていません。
チャートを見ると、日足は10/10に付けた79.09を直近安値として下値を切り上げる流れに転じていますが、10/10の大陰線の値幅を上抜けておらず、下値リスクを残した形となっています。また、80.97に位置する21日移動平均線の下に入り込んでおり、短期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。日足の上値抵抗は80.50-60、81.00-10に、下値抵抗は79.80-90、79.00-10にあります。120日、200日移動平均線は81.78と82.72に位置しており、中期トレンドも豪ドル弱気の流れにあります。
一方直近の週足は小陰線に終わり、小幅続落となりました。単体では下げ余力の強いものではありませんが、前週の大陰線が下げエネルギーの強いものであるため、反発余地もまだ限られ易く、82円台半ば超えで越週しない限り、下落リスクにより警戒が必要です。また、79.70以下で越週した場合は一段の豪ドル下落リスクが点灯します。今週の週足の上値抵抗は81.80-90、82.40-50に、下値抵抗は79.20-30、78.70-80にあります。31週、62週移動平均線は、81.77と84.15にあり、これらを下抜けており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(10/17現在31週移動平均線と62週線が81.77と84.15にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められない)
オーダー/ポジション状況
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