NZ/円、短期はニュートラルから若干弱気。72円割れで越週した場合は一段の下落へ。
ニュージーランド経済も景況感に大きな変化は認められませんが、緩和的な金融政策を維持する一方で米国との金利差が拡大傾向を強めていることから、為替市場は米ドル全面高となっており、NZドルは上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は3手連続陰線引けとなり、2手前の陰線(10/3)が9/10に付けた72.26を直近安値として下値を切り上げて来たサポートラインの下に入り込んでおり、日足の形状が悪化しています。また、74.16に位置する21日移動平均線の下に入り込んでおり、短期的にはもう一段下値余地が拡がる可能性が高いと見られます。一方で73.00-10以下に強い下値抵抗が散在しており、72円割れで終えない限り、下値余地も限られる展開が予想されます。
一方上値も、75.50-60に強い抵抗が出来ており、これをしっかり上抜けて来るまでは上値余地も限られる可能性が高いと見られます。日足の上値抵抗は、74.50-60、75.20-30に、下値抵抗は73.00-10、72.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は74.16、75.37と76.70に位置しており、短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
直近の週足は、小陽線で終え上値トライの可能性を残しましたが、上昇余力の強いものではなく、今週は上値を追い切れずに大きく値を下げています。この週足の下値抵抗は73.30-40と72.40-50にあります。これらを守り切って反発に転ずる可能性を残していますが、72円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。逆に75.50超えで越週した場合は、下値リスクが軽減されますが、長期的な上値抵抗が78.00-10にあり、これをしっかり上抜けて来るまでは下値リスクにも警戒が必要です。今週の週足の上値抵抗は75.10-20、76.40-50にあります。31週、62週移動平均線は75.71と77.49にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。
NZ/円【週足】:(10/4現在31週、62週移動平均線は75.71と77.49にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)
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