豪ドル/円、82円台の上値抵抗にぶつかる。80円割れの越週で一段の下落へ。
10/2、オーストラリア中銀は、市場の予想通り政策金利を現行の1.5%に据え置きました。景気見通しは従来と変わらずですが、先行きの不確定要因として世界貿易政策の方向性と国内では家計の債務水準の高さに起因する消費の先行きを挙げています。為替市場はこれには反応がにぶかったものの、アメリカの長期金利が上昇傾向を強めており、金利差拡大への思惑や新興国通貨を中心に下落基調を強めていることから対ドル、対円でジリ安の展開となっています。
チャートを見ると、日足は3手連続陰線引けとなり、2手前の陰線(10/3)が9/7に付けた78.69を直近安値として下値を切り上げて来た流れから下抜けた位置で終えており、日足の形状が悪化しています。また、82円台半ばにあった強い上値抵抗にもぶつかっており、9/26に付けた82.50が戻り高値であった可能性が生じています。80.00-10に強い抵抗が控えており、これを守り切って反発に転ずる可能性を残していますが、80円割れで終えた場合は、下落余地がさらに拡がり易くなります。
日足の上値抵抗は81.60-70、82.50-60に、下値抵抗は80.00-10、79.50-60、79.00-10にあります。21日移動平均線は80.95に位置しており、これを下抜け始めており、下値リスクやや高くなっています。また、120日、200日線は81.97と83.10にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
週足を見ると、3手連続陽線引けとなり下値を切り上げる流れを維持で越週しましたが、82.00-10にあった週足の上値抵抗付近で終えており、下値リスクを残した形となりました。今週は82.50超えトライに失敗して82円台を大きく下抜け始めており、陰線引けとなる可能性が濃厚となっています。
週足ベースで見た強い下値抵抗が80.00-10にありますが、これを割り込んで終えた場合は、9/7に付けた78.69が底値であったかどうかを再度確認する動きが強まり易くなります。今週の週足の上値抵抗は81.80-90、82.50-60に、下値抵抗は前述の80.00-10、78.60-70にあります。31週、62週移動平均線は81.98と84.39にあり、これらを下抜けた位置で推移しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。
豪ドル/円【週足】:(10/4現在31週移動平均線と62週線が81.98と84.39にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められない)
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