ユーロドル 横ばい後一段安を試す動き(9/28夕)

昨日東京時間午後に始まったユーロの下落は海外時間でも収まらず、1.1650を割り込んで本日東京時間を迎えました。

ユーロドル 横ばい後一段安を試す動き(9/28夕)

ユーロドル 横ばい後一段安を試す動き

昨日東京時間午後に始まったユーロの下落は海外時間でも収まらず、1.1650を割り込んで本日東京時間を迎えました。東京時間日中は1.1635-50の狭いレンジで推移しましたが、夕刻欧州勢参入とともに再度売り圧力が高まり、東京時間19:00現在は本日安値圏の1.16割れの水準で取引されています。

昨日東京時間午後、予定されていたイタリアの来年度予算を決定する閣議が延期される可能性があるとの報道に1.1750近辺で中立的な動きをしていたユーロドルは1.17割れの水準に急落しました。
その後海外時間に入り、会議の延期は無いとの公式発表があったものの、首相、経済財務相の主張する財政赤字目標のGDP比1.6%はポピュリストの抵抗が強いと考えられたことから合意形成の困難を懸念してユーロの戻りは鈍く、1.17を再び割り込む展開となりました。
そして日本時間未明、予算案がGDP比2.4%と予想を大幅に上回る財政赤字目標で合意されたとの報道が流れると、ユーロドルは1.1650をも割り込むこととなりました。

合意を受け「五つ星運動」の指導者で副首相のディマイオ氏は「歴史的な1日」と勝利宣言、「同盟」の党首サルビーニ副首相も「目標が達成されたことに完全に満足している」と述べるなど、ポピュリスト側の勝利が印象づけられました。

しかし、既にGDP比130%を越える公的債務を抱えるイタリア政府の、赤字拡大を前提とした財政拡大策をEUがすんなり受け入れるとは考えにくく、10月半ばにEUに提出される予定の予算案を巡りイタリア政府とEUが対立することは避けられない情勢です。

ユーロは昨晩の予想外の形での財政計画合意に当面のサポートとみられていた21日移動平均線(本日1.1657)を割り込み、更に本日夕刻には1.16割れも示現しています。
当面の下値目処は日足の一目均衡表の雲の上限1.1576、そこを下回った場合には1.1500-10のレンジ下限までの下値余地が広がります。

先ほど発表された9月のユーロ圏のCPIはコア部分が+0.9%と事前予想+1.1%を下回り更にドルの頭を重くしています。
本日この後21:30に米8月個人所得・消費支出、22:45にシカゴ購買部協会景気指数、23:00ミシガン大消費者信頼感確報値の発表が予定されています。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面安の様相です。

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