ユーロ東京時間に急落伊予算案会合延期報道で
27日の東京市場でユーロドルは急落。午前中は1.1750を挟んでの小動きに終始しましたが、14時過ぎに伊紙コリエレが、コンテ首相の国連総会からの帰国を待って本日開催予定の2019年度予算を巡る会合が先送りされる可能性があると報じたと伝わると、リスク回避の動きが強まり1.17割れの水準まで下落しました。
ポピュリスト連立政権初となるイタリアの来年度予算を巡っては、EUの財政規律に見合う緊縮的歳出計画を提出しようとするトリア経済・財務相と、公約でもある大幅な財政拡大を求める「五つ星運動」の党首ティマイオ副首相や「同盟」のサルビーニ副首相の対立が続いてきました。
しかし、夕刻になって当のディマイオ副首相は「延期については知らない」と報道を否定、先ほどイタリア政府も予算案の決定に延期は無いと公式に発表。ただ、その後もユーロの戻りは鈍く、東京時間18:00現在ユーロは1.1710レベルで取引されています。
ユーロドルは未明のFOMC後の乱高下と本日の下落で9月10日以降の短期上昇トレンドラインを割り込み再び方向感を無くした形です。ただ、下値を追う動きともなっておらず、本日1.1664レベルの21日移動平均が一旦下方向の歯止めとなりそうです。
先ほど18:00に発表されたユーロ圏の9月消費者信頼感指数確報は速報と同じ-2.9%、一方で景況感指数は前月、予想を下回る110.9となっています。
今晩は21:30に米4-6月期のGDP確報値、8月耐久財受注、新規失業保険申請件数等の指標発表があるほか、22:30にECBドラギ総裁講演、23:00に英中銀カーニー総裁講演
26:05プラートECB理事講演と欧州の要人発言が続きます。
昨晩FOMC後の米株下落、本日の日経を含むアジア株の全面安を受け、序盤の欧州株価指数先物もおおむね下げて始まっています。
ユーロドル日足
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