日経新聞リーマンショック特集 (18/9/12)

今週の日経新聞ではリーマンショック10年後ということで、リーマンショック特集が組まれています。

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日経新聞リーマンショック特集 (18/9/12)

日経新聞リーマンショック特集

今週の日経新聞ではリーマンショック10年後ということで、リーマンショック特集が組まれています。日曜は当時のリーマン副会長とCAO(最高管理責任者)、火曜は同じく当時のトリシェECB総裁、そして今日は原因を追い求めた金融危機調査委員長と続いています。

当時の状況を改めて読むにつけ、直前の米国金融機関は軒並み破綻に近い状況に追い込まれていたこと、リーマンだけが見せしめ的に破たんさせられてしまったこと、そしてリーマンを救済しなかったことによる影響が当局者の想定していた以上の危機をもたらしたことがよくわかります。

特に金融危機調査委員長の当局が救済したことで金融機関はどこも息を吹き返し、最近では当時と同じような状況に逆戻りしているというコメントは気になるところです。金融の世界は良い状況の時にはどんどん膨張していきバブルを起こす犯人となり、そしていったん悪い状況になるとバブルを崩壊させる犯人にもなってしまいます。

最近の米国をはじめとする金融機関の状況が、危機直前なのかどうかこれは歴史が証明すると思いますが、今年の1月に私がFX羅針盤向けに書いた2018年の見通しの最後の部分を再掲したいと思います。

『 昨年も書いた1973年の変動相場制移行後の超円高イベントの一覧です。
1973年 変動相場制移行
12年後
1985年 プラザ合意
12年後
1997〜8年 アジア通貨危機
10年後
2007〜8年 サブプライム〜リーマンショック
10年後
2017〜18年 米国発のリスクオフ? 』

多少ずれて最後の部分を再び12年に戻したとしても2019〜2020年ですから、既に危険な周期(今年から2020年まで)に入っている可能性は高いと思います。危機を覚えているのは当事者と関係者のみ、喉元過ぎれば熱さを忘れる、の例えにならないことを願うばかりです。

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