ニュージーランドドル週報
NZ経済は引き続き内外の需要に支えられて拡大基調を維持していますが、米中貿易摩擦問題や新興国通貨の急落など外的な不透明要因も多く、また、中銀が来年以降も緩和的な政策を維持することを表明していることから、NZ急伸にも繋がり難い展開となっています。
チャートを見ると、日足は8/13に付けた72.36を直近安値としてゆっくりと下値を切り上げる流れを維持していますが、中期トレンドが弱い状態にあることから、急伸にも繋がり難い展開となっています。また、今年1月に付けた81.57を起点として上値を切り下げる流れに変化が認められず、この日足の上値抵抗が76.00-10にあることからこれをしっかり上抜けて終えない限り、上値余地も拡がり難い展開が予想されます。
日足の上値抵抗は75.00-10、75.40-50、76.00-10に、下値抵抗は74.00-10、73.00-10にあります。21日移動平均線は74.06に位置しており短期サポートとして働いていますが、120日、200日移動平均線は、76.13と77.23に位置しており、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。
一方週足は、2週連続陽線引けとなり72円台で一旦底打ち、反転の流れに入っていますが、今年1月に付けた81.57を起点として上値を切り下げる流れからは上抜けていません。この週足の上値抵抗は日足と同じ76.00-10にあります。また、これを上抜けた場合でも昨年7月に付けた83.91を起点とする週足の上値抵抗が78円台後半にあり、79円超えで越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。
今週の週足の上値抵抗は、76.00-10、7770-80に、下値抵抗は74.00-10、72.80-00にあります。31週、62週移動平均線は76.46と78.21にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。
NZ/円【週足】:(8/29現在31週、62週移動平均線は76.46と78.21にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)
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