オーストラリアドル週報(2018年8月第5週)

短期トレンドは豪ドル弱気。80円割れの越週で一段の下落リスクが点灯。82.50超えの越週でトレンドに変化。

 オーストラリアドル週報(2018年8月第5週)

オーストラリアドル週報

オーストラリア経済は低インフレ下で緩やかな拡大基調を維持しています。雇用市場が堅調な一方で、労働賃金の伸びが緩やかなことと、家計債務が高水準であることが今後の消費動向に影響を与える可能性があるとの中銀見通しに変わりありません。一方、米中貿易摩擦問題が長期化する懸念があり、これが大きな不安材料となっていることもあって中銀は緩和的な金融政策を継続する構えを見せており、為替相場も低位揉み合い状態となっています。

チャートを見ると、日足は、8/15に付けた79.71を直近安値としてゆっくりと下値を切り上げていますが、7/19に付けた83.93を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けていません。この日足の上値抵抗は81.80-90にあります。一方で80.60-70にやや強い下値抵抗ができており、80円台を割り込んで終えない限り、下値余地もまだ拡がり難い形です。日足の上値抵抗は81.80-90、82.50-60に、下値抵抗は81.00-10、80.60-70にあります。21日移動平均線は81.44に位置しており、これを挟んで上下動を繰り返しており、不安定さを残しています。また、120日、200日線は82.28と83.75に位置しており、中期トレンドがまだ弱い状態にあることを示しています。

オーストラリアドル週報

豪ドル/円【週足】:(8/29現在31週移動平均線と62週線が82.61と84.96にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)


一方週足は、2週連続陽線引けとなり、上値トライの可能性に繋げていますが、1月に付けた89.07を戻り高値として上値を切り下げる流れには変化が認められません。この週足の上値抵抗は82.60-70にあります。また、これを上抜けた場合でも31ヶ月移動平均線が83.31に位置しており、月足終値でこれを上抜けて来ないと上値余地も拡がり難い状態です。

今週の週足ベースで見た上値抵抗は82.00-10、82.60-70に、下値抵抗は80.00-10にあります。31週、62週移動平均線は82.61と84.96に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。また、80円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯して、78円方向への一段の下落に繋がり易くなります。

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