オーストラリアの7月住宅建設許可件数結果
日本時間2018年8月30日公表分
住宅建設許可件数は予想を大きく下回るマイナス数値となりました。
また6月数値は当初の+6.2%⇒+6.8%と上方修正されましたので、2ヶ月計では▼4.6%になりました。これでも予想平均値より大きなマイナスで、エコノミスト予想レンジ内の最大マイナスに近い数値です。
下のチャートをみると、移動平均線はここ数ヶ月ゼロ付近以下を彷徨っています。下落の主要因は、戸建て住宅を除く民間住宅建設許可の落ち込みとなっています。地域ではビクトリア(メルボルンある州)・ニューサウスウェールズ(シドニーある州)での落ち込みが大きく、首都圏(キャンベラ)では逆に12.2%の伸びとなっています。大きな経済都市の落ち込みは厳しさがあります。
2018年7月までの推移と3ヶ月移動平均(前月比ベース)(緑はゼロ)
また、下のチャートは豪州統計局作成の実数ベースです。まだ黒の線(トレンドベース)が下落基調を辿っており、灰色の線(季節調整済数値)は黒に絡む様に下降トレンドを形成しています。赤い線は2014年の高値から下落トレンドを示しています。
為替相場は発表前に0.7300〜05米ドル付近で推移していましたが、発表後は0.7275米ドルまで下落しています。朝方に発表されたNZの住宅建設許可件数も予想を下回るマイナス幅を記録し、NZ指標発表後はさほど影響ありませんでしたが、豪州経済指標発表後にオセアニア通貨売りとなりました。
昨日の午前中まで、時間足で0.7328〜0.7370米ドルの右肩上がりのトレンドを形成していましたが、午後2時にトレンドを下抜いてから0.7275米ドルまで下落し、今日の指標後に丁度ダブルボトムになっています。
日足ベースでは相変わらず0.7170〜0.7440米ドルの豪ドル安トレンドを継続しています。このトレンド内の0.7250〜60米ドルに比較的強いサポートあります。ここを切ると0.7220〜30、0.7200米ドル、最後はトレンドライ下限になります。上値は0.7340〜50、0.7370、0.7400米ドルの順に抵抗線あります。
(8月30日13:30、1豪ドル=0.7285米ドル)
オーダー/ポジション状況
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