豪州中銀議事録(2018年8月21日公表:理事会は8月7日開催分)
(出所:豪州中銀HPから)
今回の議事要旨も過去の内容と大差ありません。8月17日付の中銀総裁議会証言が、今回の議事要旨(8月7日分)より新しいので、豪州経済や金融情勢に関しては議会証言をご参考願います。今回はこれまでにあまり言及していなかった点を中心にして、簡単に和訳しています。
以下は豪州中銀の金融政策の議事録要旨の一部抜粋をお送りします。
(議事録要旨)
(干ばつ)
特にニューサウスウェールズ州と南部クイーンズランド州における干ばつ状況は、穀物の収穫時期に影響を与え、畜殺率の上昇を招いている。これは6月末期の農産物輸出増加に貢献していた。委員達は、とりわけ東オーストラリアの降水不足に関連したエルニーニョの可能性について指摘し、農産物生産や輸出の先行き見通しに対する下方修正リスクについて議論した。
資源輸出量は6月末期に予想を上回ることが期待されており、これが今後の成長に貢献するが予想されている。LNG生産も強化されている。
(商品市況)
資源価格は前月とほとんど変わらなかった。貿易の緊張が原油やベースメタルの下落に貢献している。石炭価格は下がり、一方で、鉄鉱石の価格は上昇し、石炭価格は高い水準を維持している。多くの農産物価格も上昇している。交易条件は2〜3四半期は現状の水準で維持されていると予想されているが、中期的には緩やかに下がっていくと見られる。
(豪州経済と金融政策)
豪州経済の先行き見通しは大きくみてほとんど変わっていない。GDP成長は2018年と2019年は3%を越えると予想されている。これは強い公共投資需要、資源輸出、非鉱山関連企業投資の一段の伸び、一方で、労働市場は引き締っているものの、賃金の伸びは緩やか、家計収入も緩やかな伸びに留まり、委員達はこの状況下で、干ばつの影響について考えている。
(豪州経済と金融政策)
豪州経済の先行き見通しは大きくみてほとんど変わっていない。GDP成長は2018年と2019年は3%を越えると予想されている。これは強い公共投資需要、資源輸出、非鉱山関連企業投資の一段の伸び、一方で、労働市場は引き締っているものの、賃金の伸びは緩やか、家計収入も緩やかな伸びに留まり、委員達はこの状況下で、干ばつの影響について考えている。
将来の見通しをベースに、委員達は経済成長を下支え、先行きの失業率を下げ、インフレ目標値中央向かっていくために、現行の金融政策を維持することで決めた。現況の環境下で、委員達は次にキャッシュレートを変更する場合には、おそらく下げではなく上げになるだろうと同意した。
しかしながら、失業率やインフレの緩やかな進展を見ると、金融政策を短期的に調整する段階にはない。むしろ、現行の政策金利を維持し、この先行きの進展に自信を持ったら行うべきと判断した。
現状の環境や取り得るデータを勘案し、委員会は現状の金融スタンスを維持し、これにより持続的成長に繋げ、インフレを中銀目標値内に達成できると見ている。
委員会は現行のキャッシュレートを1.5%のまま据え置くことを決定した。
(要旨は以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
相場は議事録ではほとんど材料視されていませんが、昨日のトランプ米大統領のFRB利上げ政策批判で米金利安から、豪ドルが買い戻されて0.7310〜20米ドルにあった抵抗線を越えて現在は0.7350〜60米ドルの抵抗線まできています。目先はまだ豪ドルが強く、この上の抵抗線は0.7390、0.7440〜50米ドルに控えています。サポートは新たに0.7310に出来、きれば0.7260〜70米ドルまでの下値余地ができます。
(2018年8月21日13時00分、1豪ドル=0.7355米ドル)
オーダー/ポジション状況
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