オーストラリアドル週報
オーストラリア経済は引き続き良好で3%台の成長率を維持しており、雇用市場も安定的ですが、米中貿易問題が長期化の様相を呈しており、リスク要因となっています。また、足元ではオーストラリアの政局不安も懸念材料となっています。21日の党首選で敗れたダットン元内相が再び党首選に挑む姿勢を示したこと、これを支持するコールマン金融相、キャッシュ雇用担当相が相次いで辞任したことが嫌気されて23日には豪ドルが売り込まれる場面が見られました。
チャートを見ると日足は、8/15に付けた79.71を直近安値として反転、下値を切り上げていますが、8/10の大陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、この陰線の実体(高値81.93)をしっかり上抜けて来るまでは日足の形状が改善せず、下値リスクがより高い状態に変わりありません。また、これを上抜けた場合でも中期トレンドが弱いため豪ドル急伸にも繋がり難いと見られます。日足の上値抵抗は81.30-40、81.90-00に、下値抵抗は79.90-00、79.40-50にあります。21日移動平均線は81.69に、120日、200日線は82.37、83.85に位置しており、短・中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
一方週足を見ると、直近の足は実体が小さいながらもタクリ足となり、下値トライに失敗した形で越週しました。この流れを受けて今週は上値余地を探る動きが強まっていますが、1月に付けた89.07を戻り高値として上値を切り下げる流れには変化が認められず、この週足の上値抵抗が82.80-90にあること、また、これを上抜けた場合でも31ヶ月移動平均線が83.30に位置しており、月足終値ではこれを上抜け切れずに越月する可能性が高いと見られます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は82.10-20、82.80-90に、下値抵抗は80.00-10、78.10-20にあります。31週、62週移動平均線は82.81と85.00に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。また、80円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯して、78円方向への一段の下落に繋がり易くなります。
豪ドル/円【週足】:(8/22現在31週移動平均線と62週線が82.81と85.00にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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