ニュージーランドドル週報(2018年8月第4週)

NZ経済は拡大基調を維持しており、8/22に発表されたニュージーランドの第2四半期の小売売上高も市場予想の+1.1%を上回る+1.3%となりましたが為替市場の反応は鈍く、

ニュージーランドドル週報(2018年8月第4週)

ニュージーランドドル週報

NZ経済は拡大基調を維持しており、8/22に発表されたニュージーランドの第2四半期の小売売上高も市場予想の+1.1%を上回る+1.3%となりましたが為替市場の反応は鈍く、若干NZ高に動いた程度でした。むしろ8月9日の金融政策決定会合で2019年〜2020年にかけても現行の金利水準を維持との中銀見通しを受けて急落した後は、この起点に戻せない状態です。米中貿易問題の解決の糸口も見えず長期化の懸念があることから、為替相場も急反発に繋がっていません。

チャートを見ると、日足は8/13に付けた72.36で一旦底打ち、反発余地を探る動きが強まっていますが、今年1月に付けた81.57を起点として上値を切り下げる流れに変化が認められず、この日足の上値抵抗は76.00-10にあります。また、8/9の大陰線が新たな下げトレンド入りしたことを示しており、この大陰線の実体(高値74.89)を上抜けて終えない限り、短期トレンドは変化しません。一方で下値も、73.00近辺の足元がややしっかりとし始めており、これを下抜けて終えない限り、下値余地も限られ易くなっています。しかし、短・中期トレンドが弱い状態にあるので、下値リスクにより警戒が必要です。日足の上値抵抗は73.90-00、74.80-90に、下値抵抗は73.00-10、72.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は、74.38、76.26、77.29に位置しており、短期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。

一方週足を見ると、前週の大陰線の足元に小陽線が出て、続落を食い止めています。今週はこの流れを受けて反発余地を探る動きが先行していますが、上値を切り下げる流れに変化が認められないことや、前週の大陰線が74円割れで越週したことにより新たな下げトレンドに入った形となったことから、反発余地が限られ易く、上値を追い切れずに反落する可能性により警戒が必要です。今週の週足の上値抵抗は、74.20-30、75.90-00に、下値抵抗は73.00-10、72.00-10にあります。31週、62週移動平均線は76.61と78.31にあり、この下に入り込んでおり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。

ニュージーランドドル週報

NZ/円【週足】:(8/22現在31週、62週移動平均線は76.61と78.31にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)

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