ランド円ショートコメント
先週の振り返りですが、前週後半の動きを継続しやすく「8.40レベルをレジスタンスに8.15レベルをサポートとする流れ」を考えました。実際のレンジは、安値が8.20レベル、高値が8.47レベルと予想よりも若干底堅い値動きを示しました。
先週のランドは、週初こそ安値圏でスタートしましたが同国で行われたBRICSサミット前のラマポーザ大統領と習近平主席の首脳会談において、中国が南アフリカに対して147億ドルの投資を約束しました。同国にとって貿易面でも最大の相手国である中国から投資の約束を取り付けたことでランドは反転上昇することとなりました。
ラマポーザ大統領は5年で1000億ドルの投資をしてもらうことを同国の目標として掲げていますが、既に3分の1を達成しています。今後のラマポーザ大統領の動き次第では更なる投資誘致もあるでしょうから、ランドにとっても好材料となってきます。
今週は南アの失業率、貿易収支など比較的重要な経済指標が発表されますが、BRICSサミットも終わり、主要国の金融政策会合や米国雇用統計などの陰に隠れて、よほどコンセンサスからずれなければ、あまり材料視されにくいと言えそうです。
またテクニカルにももみあいの状況と考えられますので、4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
先週の安値は年初来安値から前週高値に対する半値押し8.21とほぼ一致しています。またその後反発したものの前週高値にまではトライしきれない状況となっています。上抜けするか、あるいは下抜けしてヘッド&ショルダーの反転パターンとなるか、いずれにしてもどちらかに抜けるまではもみあいを継続しやすいチャートと言えます。
今週ももみあい継続を前提として、8.25レベルをサポートに8.55レベルをレジスタンスとする週を見ておきますが、もしどちらかに抜けた場合にはそちらに15銭程度走る可能性を見ておくとよいでしょう。
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