ユーロ小動き、週末のトランプ発言での上昇後
週明けの東京市場でユーロは1.17台前半で方向感無く推移。
週末金曜海外時間にG20に臨むトランプ大統領が中国に加えてEUも「米ドルが日々強くなっている間に通貨と金利を低く操作していて、競争力を大きく損なっている。いつもの通り不公平だ」とツイート。この発言をきっかけに前日に引き続きドル売りが進み、ユーロドルは1.17台を回復して越週しました。
週末のG20ではトランプ政権の保護主義的貿易政策に対し批判が集まりはしたものの、トランプ大統領も一歩も引かずで、最終的には従来の双方の主張を併記したような新味の無い共同声明が出たのみで生煮え感の残る終わり方でした。
明けて23日の東京市場でユーロドルは先週末の流れを引き継ぎ、一時1.1750まで一段高となりましたが、過熱感は無くユーロ買いも続かず。
欧州時間に入ってからは反落して、東京時間19:00現在は1.1695近辺での取引です。
週末の上昇で、ユーロは21日移動平均線等、当面のレジスタンスと見られていたいくつかのラインを突き抜けて、日足の一目均衡表の雲の下限に張りつく格好となっています。
関税問題に飽きた(?)トランプ大統領が自国通貨安誘導のみならず、エルドアントルコ大統領並みに自国中銀を軽んじての金利政策への口先介入を開始した衝撃は大きく、主要各通貨は対ドルでのテクニカルを封じられた形となっています。
パウエルFRB議長が金融政策でトランプ大統領の顔色を窺う可能性はほぼ無いと思われますが、本格的にトランプ大統領が「ドル高の是正」に動くのであれば為替市場のシナリオは多かれ少なかれ変更せざるをえず、ユーロドルもますます先が読みにくい流れとなっています。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面安の様相。今晩は23:00に7月のユーロ圏月消費者信頼感速報値の発表があります。
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