豪ドル/円、日足は上値余地を探る動き。中期トレンドは豪ドル弱気の流れ
今週はオーストラリア独自の注目材料がない中、金融市場は引き続き米中貿易摩擦問題に振り回される展開となっています。10日にアメリカが2000億ドル規模の制裁関税の追加案を公表したことから、株式市場は企業マインドの低下観測で下落しましたが、翌11日には米経済が好調であることを示す、卸売物価指数や卸売売上高の発表を受けて、為替市場はドル全面高となり、豪ドルは対ドルで下落、対円ではジリ高の展開となっています。
チャートを見ると、日足は81.00〜82.00での低位揉み合いから7/9の陽線が抜け出しており、83円超えにある強い上値抵抗をトライする流れに入っています。一方で、中期トレンドがまだ弱いことから、豪ドル急伸にも繋がっていません。日足の上値抵抗は、83.00-10、84.10-20に、下値抵抗は82.00-10、81.40-50にあります。21日移動平均線は81.89に位置しており、これを上抜けた位置で推移しており、日足の形状は安定感が出て来ましたが、120日、200日線は83.10と84.69に位置しており、これらを上抜け切れておらず、下値リスクへの警戒も必要であることを示しています。
一方週足は、2週連続実体の小さい陽線引けとなり、上値トライの可能性に繋げています。強い上昇エネルギーも感じられませんが、2週連続して80円割れトライに失敗して押し戻されており、80.50-70に強い下値抵抗が出来ています。下値トライの失敗した反動で上値余地を探る動きが強まり易くなっています。80円割れで越週しない限り下値余地も拡がり難い形となっています。一方で、週足ベースで見た強い上値抵抗が84.00-10に控えていることや、週足、月足の形状が弱いことから84.50超えで越週しない限りは下値リスクを残した状態です。
今週の週足の上値抵抗は前述の84.00-10、85.00-10に、下値抵抗は82.00-10、80.70-80にあります。31週、62週移動平均線は83.96と85.13にあり中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:(7/11現在31週、62週移動平均線は77.69と78.72にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)
オーダー/ポジション状況
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