NZ/円、短期は上値余地を探る動き。中期はNZ弱気の流れ変わらず。
足元のNZ経済は安定的ですが、米中貿易摩擦問題に関して解決の糸口がみつからない状況にあり、NZドル相場は先週に続き上値の重い展開が続いています。一方でアメリカ経済が堅調な状態にあることから、世界経済を混乱に陥れるほどのリスクも考えにくく、急落した上海株式市場も落ち着きを取り戻しており、NZ相場の急落にも繋がっていません。
チャートを見ると、日足は7/3に付けた74.08を直近安値として下値を切り上げる流れを維持していますが、今年1月に付けた81.57を起点として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、短期トレンドの変化は認められません。この日足の上値抵抗は77.10-20にあります。日足は76.20超えに実体を乗せて来れば形状が安定して下値リスクが軽減されますが、この場合でも一段と強い上値抵抗が77円超えにあり、また中期トレンドも弱い状態にあることから、NZ急伸にも繋がり難いと見られます。一方で、下値は75.50-60、74.60-70にあり、これらを支えとして上値余地を探る動きが期待出来ますが、74円台を維持出来ずに終えた場合は下値リスクが高くなります。21日移動平均線は75.68にあり、若干上抜けて来ましたが、“ダマシ”となる可能性があります。また、120日、200日線は77.22と77.93にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりありません。
一方直近の週足は、実体が小さく下ヒゲのやや長いタクリ足の陽線引けとなりました。下値トライに失敗した形であることや、74.00-10の中期的な下値抵抗にも跳ね返されており、一旦底打ちした可能性が生じていますが、今年1月に付けた81.57を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が77.10-20にあることや、これを上抜けた場合でも2017年7月に付けた83.91を起点として上値を切り下げる流れには変化が認められず、この週足の抵抗が79.60-70にあることから、これらを全て上抜けて越週しない限り、中期トレンドは変化しません。逆に、可能性がやや低いと見ますが、74円台を守り切れずに越週した場合は、中・長期的な下値抵抗である72円台まで下落余地がさらに拡がる可能性が生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗76.10-20、77.10-20に、下値抵抗は74.00-10、72.60-70にあります。31週、62週移動平均線は、77.69と78.72に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。
NZ/円【週足】:(7/11現在31週、62週移動平均線は77.69と78.72にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
豪ドルWeekly 100円を挟んだもみ合い、CPIで早期の利下げ観測が強まる可能性も(24/11/22)
今週の豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が公表した理事会要旨でタカ派姿勢が確認されたものの、買いは続かず、100円水準を挟んだ小動きの相場展開が続いた。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.11.22
ユーロ円 下値リスクが点灯中。162円台を回復出来ずに越週した場合は一段の下落へ(24/11/22)
ユーロ/円は163円台前半から161円台後半まで断続的に売られ、結局安値圏で引けています。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2018.07.12
ニュージーランドのファンダメンタルズ(18/7/12)
NZ中銀が5月10日公表した“Monetary Policy for May 2018”から先行き見通し
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。