ユーロドル安値圏で横ばい後再び下値を探る動き
28日の東京市場でユーロドルは1.15台半ばで横ばい推移しました。
昨晩はドイツに流入する移民に対する対応を巡り、長年共闘関係にあるするメルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)とキリスト教社会同盟(CSU)の対立が深刻化。ユーロに売り圧力がかかり、ユーロドルはニューヨーク時間に一時東京終盤より100ポイント超下げた1.1541まで下落しました。
その後の本日東京時間でもユーロの上値は重く、1.1550-70レンジで膠着状態が続いた後、夕刻欧州勢参入とともに再度下値探りとなり直近の安値を更新、1.1527まで下げた後東京時間19:00現在はやや戻して1.1572近辺での取引です。
4ヶ月前、難産の末ようやく成立にこぎ着けたドイツの連立政権がメルケル率いるキリスト教民主社会同盟の内部分裂の恐れから再び不安定化したことはユーロにとって新たな重荷となっています。今日明日開催されるEU首脳会談でメルケル首相が移民受け入れの枠組みにつき他の加盟国との間に何らかの具体的な進展を勝ち取れるかに注目が集まります。
昨晩の下落で21日移動平均線との絡みも解けたユーロドルは、細々したサポートも下抜けて1.1510のサポートを再び試す流れです。
夕刻発表されたユーロ圏6月の消費者信頼感指数確報は速報と変わらず-0.5、本日この後21:00にドイツ6月CPI速報値の発表、21:30には、米国1〜3月期のGDP確報値が公表されます。序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面安の様相です。
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