ユーロ反発、EU首脳が難民問題で合意(6/29夕)

29日の東京市場でユーロは大幅反発。

ユーロ反発、EU首脳が難民問題で合意(6/29夕)

ユーロ反発、EU首脳が難民問題で合意

29日の東京市場でユーロは大幅反発。
前日記者会見のキャンセルで紛糾がささやかれていたEU首脳会談でしたが、15時間、朝4時までの議論の末に移民問題で域内に共通の管理センターを設け移民の審査を効率化、迅速化するとともに一国に負担が集中することを防ぐ方向とすることが合意されたと伝えられました。これによりドイツ政局の不透明感が後退したとしてユーロが大きく買い戻される形となりました。
東京時間朝方は1.1575レベルで取引されていたユーロドルは、昼前に上記の報道が伝わると1.16台半ばまで急上昇。1.1666の高値をつけた後東京時間18:00現在は1.1650レベルでの取引、ユーロ円も一時129円台を回復しています。

EU首脳会談での移民・難民問題は、2015年のダブリン規約での合意が二重申請を防ぐため難民は最初に入った国で難民申請をしなければならないとされているため、地中海沿いのイタリアに難民が集中していることに不満を持つコンテ新首相が、強行に負担の分担を要求していたものです。一方でドイツのメルケル首相が瀕している内部分裂の危機の原因はそれらの移民がイタリア等の到着国を通過して生活水準の高いドイツに大量に流入していることにキリスト教社会同盟が反発していることによるもの。両者の立場は基本的には全く逆方向ですが、合意内容が域内に共同の処理センターを設置することや域内の移民難民の移動を制限することを含んでいるため、ドイツの主張にも添うものと解釈されたようです。
メルケル首相はコメントし、合意がまとまったことは前向きとしながらも、加盟国間には隔たりがあるとの認識も示しています。首脳会談は本日も継続されます。

本日の上昇でユーロドルはほぼ一昨日の水準に回帰、本日1.1671レベルにある21日移動平均線に再び接近しています。報道を受けて序盤の欧州株価指数先物もほぼ全面高、今晩このままの勢いでユーロドルが21日線を回復できるか注目されます。

今晩この後21:30には米5月個人所得・消費支出、22:45にシカゴ購買部協会景気指数、23:00 ミシガン大消費者信頼感指数確報値と指標発表があります。

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