NASDAQとNYダウ
米国株の動きが主要株価指数間でかなり大きな市場間ダイバージェンスとなっています。NYダウは2月の急落後は1月末の年初来高値を上回りませんが、いっぽうでNASDAQは6月に入り連日のように史上最高値を更新しています。
NYダウが大企業30銘柄に対して、NASDAQはハイテク企業を中心とした構成と差はありますが、かなりの差が出ている状況です。ここではGLOBEXのNASDAQ100(NASDAQの内、時価総額上位100銘柄)先物(上段)とダウ先物(下段)の日足チャートをご覧ください。2月急落前と現在とを比較する意味で緑の点線を引いてあります。
NASDAQ100先物(上段)ダウ先物(下段)日足
こうした同種異市場でのダイバージェンスを市場間ダイバージェンスと言って、日経平均とTOPIXなどでも時々見られる現象です。しかし、こうした状況が長期に渡って続くことは珍しいですし、テクニカルにもどちらかに寄せられていくことが通常です。2月の急落以降、FOMCが2度利上げを行い、年内更に2度利上げが予定されていることを考えると、NASDAQの高値更新の方がおかしいように思えてなりません。
結果は見てみないとわかりませんが、今後NASDAQが下げる動きが出てきたときはドル円市場でもリスクオフの動きが出て来る可能性が高そうです。
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