FXレバ規制は回避@金融庁
本日最終回となる第6回「店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会」において報告書(案)が提示されました。すでにメディアの報道等にも出ている通りですが、レバレッジ規制は行われず店頭FX業者が厳格化・適正化されたストレステストを実施することでリスク管理を強化する方向です。
具体的には、現状の年1回(個人的にもこれは頻度に問題があったと思います)から毎日とすること、ヒストリカルシナリオを原則とすることが適当とされていて、多くのFX業者が自己資本の拡充を求められるでしょう。
また取引データの報告制度を充実させ、自主規制機関(金先協会)と当局への報告を義務付けることが適当と、これは米国における日次報告制度を見本としているものです。
さらに、その他の対応策として未カバーポジションの情報開示(上限額の問題)、ロスカット監視間隔の短縮(1分以内の常時監視)、相場急変時の対応(一時的なレバ規制導入等)、ゼロカット制度の検討、などよくまとめられていますので、金融庁のウェブに資料がアップされたらご一読をおすすめします。正式な報告書は6月中に公表されるはずです。
なお、ストレステストの実施については店頭FX業者と自主規制機関(金先協会)において迅速かつ着実に取り組みを進めると、あえて期限は明示されていませんが座長からは「迅速」という部分を強調して検討会を終了する旨の発言がありました。
レバレッジ規制は回避されるものの、店頭FX業者にとってはコストアップにつながることは間違いありません。今後スプレッドの拡大といったことも起こり得るでしょうし、体力のある大手業者による中小の吸収といったこともあるかもしれません。
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