ユーロドルECB待ち、FOMC前の下落を取り戻す(6/14夕)

14日の東京市場でユーロドルは1.18を挟んで小動き。

ユーロドルECB待ち、FOMC前の下落を取り戻す(6/14夕)

ユーロドルECB待ち、FOMC前の下落を取り戻す

14日の東京市場でユーロドルは1.18を挟んで小動き。
昨晩の海外市場では米FOMCへの思惑に先行したドル買いに調整が入り、東京時間終盤の1.17台半ばからFOMC結果公表の3:00には1.18の手前までユーロはじり高となりました。
注目されたFOMCでは事前予想通り0.25%の政策金利引き上げに加えて、参加者の年内利上げ回数見込みが1回増加、ステートメントの景気判断も上方修正されたため、発表直後はドル買いとなりユーロドルは1.726まで急落しましたが、ほぼ瞬時に反発。今晩のECB理事会での今後の出口戦略への思惑からアジア時間には逆に1.18台のせを示現。東京時間16:00現在は1.1815-20レベルで取引されています。

先ほど発表された、ドイツの消費者物価指数確報値は速報と変わらず年率+2.2%と堅調。
今晩は1Qの景気減速が尾を引く中で、また、米国との貿易摩擦が激化する様相を見せる状況下、さらに言えば南欧に政治不安も抱えつつある中で、ECB理事には最近景気判断に強気の発言が目立っています。
特段の金融政策変更は予定されていない今晩のECB理事会で、10月以降の資産購入プログラムの方針や政策金利の将来的な引き上げについて議論がされるのか、されるのであればどのような内容になるのかに注目が集まります。

ECB政策発表は日本時間今晩20:45、その後21:30にドラギ総裁の記者会見が予定されています。
尚、FOMC通過直後でややインパクトは小さいと考えられますが、米国でも21:30には5月小売売上高、輸入物価指数等の重要指標の発表があり一応要注意です。

序盤の欧州株価指数先物はECBの金融引き締めへの憶測からほぼ全面安の様相です。

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