オーストラリア 5月失業率結果
5月の豪州失業率は、就業者数が予想を下回りましたが、逆に失業率は予想より0.1%改善し、どっちつかずの結果になりました。全体では豪州の雇用は引き続き拡大傾向ながら、内容的には芳しくないものとなっています。
さて就業者数からみていくと、5月の就業者数は前月より12,000人増で、予想(19,000人)を下回りました。更に4月は前回の+2.26万人⇒+1.84万人に下方修正されており、この分を加味すると今回は+0.78万人となり、エコノミスト予想レンジの下限となっています。また、フルタイムの就業者が▼20,600人減なので、総賃金や消費には悪影響となります。
また失業者の分析は、5月の失業者は減少しました。人口増の中で失業者減は雇用が拡大していることを示しています。内訳はフルタイム希望が11,200人減(4月は17,100人減)となりました。2ヶ月連続のフルタイム希望減となっています。
また、労働参加率は0.2%悪化し、65.5%となりました。
月間全労働時間は2,420万時間減少(4月は1,920万時間増)し、17億3880万時間(3月は17億6300万時間)となりました。消費には悪い数値となりそうです。
人口に対する雇用者の割合(出所:豪州統計局)
総人口に対する雇用者の割合はリーマンショック後の底値水準(赤い線)から改善傾向を続けていましたが、前々回の横這いから今回は若干下落傾向になっています。
豪ドル/米ドルは指標発表前に0.7570米ドル付近で推移していましたが、発表後は、0.7555米ドル絡みまで売られ20ピップス程度の小幅安になっています。
内容的にマチマチな数値ですので、相場の材料視にされなかった模様です。
現在は0.7420〜0.7660米ドルの豪ドル安トレンドライン内で、丁度中間点の0.7540米ドルに絡む動きとなっています。
ECBの金融政策が対米ドルにどの様な影響を与え、それが豪ドルにどの様に跳ね返ってくるか発表待ちとなっています。(1豪ドル=0.7562米ドル、6月14日13時00分現在)
オーダー/ポジション状況
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