オーストラリアドル週報(2018年6月第2週)

6/14に発表されたオーストラリア5月の失業率は5.4%となり、市場予想の5.6%より改善しましたが、

オーストラリアドル週報(2018年6月第2週)

豪ドル/円、日足は下値抵抗を守った状態、週足は下値リスクがやや高い状態を示す。

6/14に発表されたオーストラリア5月の失業率は5.4%となり、市場予想の5.6%より改善しましたが、雇用者数の伸びは市場予想の+19千人に対して、+12千人に留まりました。また、フルタイムの▼20,600人に対して、パートタイムが+32,600人となり、内容的にも良い結果ではありませんでした。これを受けて豪ドルは対ドル、対円でジリ安の展開となっています。
チャートを見ると、直近の日足(6/14)は陰線引けとなり、83.00-10にあった日足の下値抵抗を実体ベースで下抜けて一段の下落に繋がりましたが、82.30〜81.80ゾーンに強い抵抗が控えており、これを下抜け切れずに小反発に転ずる可能性を残しています。一方で、上値も84.50-60にある重要な上値抵抗にぶつかって反落しており、これを上抜けて来るまでは下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は83.50-60と84.30-40に、下値抵抗は82.20-30、81.70-80にあります。21日移動平均線は83.22に、120日、200日移動平均線は84.13と85.32にあり、全てを下抜けており、短・中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。

一方直近の週足見ると、上ヒゲがやや長く、実体の小さい陽線引けとなりました。上値トライに失敗して押し戻された形となっており、さらに、今週の上値トライでも84円台定着に失敗して押し戻されており、週足が陰線となる可能性が高くなっています。短期トレンドは83円台を日足が下抜けて豪ドルやや弱気の流れにありますが、82.50-60、81.70-80に週足の下値抵抗があり、これを下抜けて越週しない限り、急落にも繋がり難い状態です。一方で上値も、2週連続して84円超えトライに失敗したことや、31週移動平均線が84.36に位置しており、今週の上値トライでもこれを上抜け切れておらず、84円台で戻り高値を確認した可能性に注意が必要でしょう。今週の週足ベースで見た上値抵抗は84.50-60にありますが、これを上抜けて越週出来れば下値リスクが軽減されます。但し、この場合でも62週移動平均線が85.19にあり、これが上値抵抗として働く可能性に注意が必要です。また、31ヶ月移動平均線が83.62にありますが、月足の終値ベースで83円台を維持できない場合は新たな下落リスクが点灯します。

豪ドル/円、日足は下値抵抗を守った状態、週足は下値リスクがやや高い状態を示す。

豪ドル/円【週足】:(6/14現在31週移動平均線と62週線が84.36と85.19にあり、中期トレンドは豪ドル弱気の流れを変えていない。)

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