ユーロ反落、2Qの経済指標にもやはり暗雲
8日の東京市場でユーロは反落。日中は1.18絡みでほぼ横ばいに推移しましたが、15:00に発表となったドイツの4月の鉱工業生産が予想前年比+2.9%に対して+2.1%と弱く前月比では予想外にマイナスとなったことからユーロ売りが優勢となりました。ユーロドルは18:30現在1.1765レベルで推移しています。
週末ということもあり調整幅は大きくありませんでしたが、ECBの強気の姿勢と一部のユーロ圏の経済データに妙に足並みのそろわない部分が感じられるのは事実であり、今後出てくるデータはやはり丁寧に見ていく必要がありそうです。一方で来週のECB理事会に関しては既に各理事が景気回復と量的緩和の出口に向けて前のめりの姿勢になっていることから、来週までの短期の動きとその後のことはある程度分けて考えた方がよいかもしれない状況です。
すなわち、来週に関してはECB理事会が景気堅調を前提に量的緩和の出口を議論する可能性は引き続き高く、短期のユーロの上昇モメンタムは維持されそうですが、一方で今後のデータがそれを十分裏付けられるものかについては、どちらかといえばやや懐疑的に検証しながらユーロの行方を占うことになりそうです。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面安の様相。本日は23:00に米卸売在庫、売上高がある程度。明日のG7から来週にかけて、イベントが連続することから本日はポジション調整主体の動きを予想。
オーダー/ポジション状況
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