トルコ中銀予想外の政策金利引き上げ、リラ急伸(6/7)

7日日本時間20:00にトルコ中銀は政策金利である一週間ものレポ金利を1.25%引き上げ17.75%とすることを発表。

トルコ中銀予想外の政策金利引き上げ、リラ急伸(6/7)

トルコ中銀予想外の政策金利引き上げで、トルコリラ急伸

7日日本時間20:00にトルコ中銀は政策金利である一週間ものレポ金利を1.25%引き上げ17.75%とすることを発表。トルコリラは対ドルで1.74%上昇して4.50割れを示現、対円では発表前の24円割れの水準から24.50を突破し、一時高値24.65をつけています。
中銀は最近のインフレ高騰は主としてコスト要因によるものとしながらも、インフレがさらに高進するリスクを回避するために断固たる引き締めを行ったとしており、必要に応じ追加的引き締めを実施するとも述べています。中銀のインフレ目標5%に対し、5月の物価指標は12.15%に達していました。

トルコ中銀は5月28日に臨時の政策決定会合を開催し、レポ金利を8%から16.50%に引き上げたばかりであったことから、今回の利上げについては利上げ無しから1%引き上げの範囲を中心に市場の事前の見方が分かれていました。その中で今回の利上げが、予想された利上げ幅を上回るものであったことから、意外感が強く、トルコリラの急伸につながったものと見られます。

中銀の予想外に強い姿勢を好感し、トルコの主要株価指数も1.7%程度の上げとなり、全般的市場は今回の利上げに対し歓迎ムードです。
一方で、金利を「すべての悪の母と父」と呼ぶエルドアン大統領は今月の総選挙後に中銀の政策に対する関与を深める姿勢を示しており、エルドアン大統領と与党AKPが6月24日の選挙に首尾よく勝ち残った場合に、クーデター未遂事件後の粛正では発行された紙幣の図柄まで中銀職員逮捕の理由とした「前科」のある大統領がどのような動きに出るかが懸念されます。

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