ユーロ下げ加速、昨年11月安値を下回る
29日の東京市場でユーロは続落、東京時間こそ昨晩の海外時間の下落から下げ止まり、対ドル1.16台前半でほぼ横這いの推移が続きましたが、夕刻欧州勢参入後は米英が3連休明けということもあって、昨晩以上の勢いでユーロ売りが再開する形となりました。
東京時間18:30現在は、節目と見られた昨年11月安値1.1554も下抜けて1.1519と本日最安値圏での取引、今朝方のレポートと状況に大きな変化は無く、イタリアの政治情勢の不透明感、とりわけ、一旦組閣を拒否されたポピュリズム政党「五つ星運動」と「同盟」の「反撃」による勢力拡大への懸念が広がっているところに、3連休明けの参加者が参戦しユーロ売り、イタリア債券売り、イタリア株売りが加速している状況です。
ユーロドルはユーロ売りの予想外の早さに節目の1.1500に接近、ここを下抜けるとまだ距離があると思われた2017年1月の安値からの上昇の半値戻しである1.1448をターゲットに入れることとなります。
序盤の欧州株価指数先物は、イタリア発のリスク回避で全面安の様相。本日この後ユーロ圏に主要な経済指標等の発表はありませんが、ラウテンシュレーガー、クーレ等のECB理事の発言が予定されており、特にイタリアの長期債が大きく下落し、10年もの利回りが3,11%に達する異常事態にどのようなコメントをするのか注目されます。
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