アルゼンチンペソ(18/5/16)

米金利の上昇は、為替市場ではドル買いの時もドル売りの時も、その時の市場環境によってどちらにもなり得るのですが、4月以降の米金利上昇はドル全面高の動きとなり

アルゼンチンペソ(18/5/16)

アルゼンチンペソ

米金利の上昇は、為替市場ではドル買いの時もドル売りの時も、その時の市場環境によってどちらにもなり得るのですが、4月以降の米金利上昇はドル全面高の動きとなりドル円も110円の大台にしっかりと乗せて来る動きとなりました。

米金利の上昇はドル高に動く場合、特に新興国通貨(だいたい高金利通貨)に対する影響が大きく、トルコリラはエルドアン大統領の発言等も災いして連日のように史上最安値を更新する動きとなっています。そうした中で特にひどい状況となっているのがアルゼンチンペソです。

アルゼンチンは過去に8回もデフォルトしたことがあり、今回も9回目のデフォルトになるのではないかとの思惑も出ていて他の新興国通貨とは比べ物にならないほどの急落(ペソ安)を演じています。アルゼンチン中銀は通貨防衛のため政策金利を40%にまで上げましたが、効果は薄くついにIMFに支援を求める事態にまで悪化しているのが現状です。

アルゼンチンペソ(USD/ARS)日足チャートをご覧ください。比較用に下段にトルコリラ(USD/TRY)を表示しました。

     アルゼンチンペソ(上)トルコリラ(下)対ドル日足

     アルゼンチンペソ(上)トルコリラ(下)対ドル日足

1月2日の時点で18.3540、昨日のドル高値は24.9980ですから、既に年初から36.2%ものドル高・ペソ安が進行していることとなります。同じ期間のトルコリラが3.7670から4.4752ですから18.8%のドル高・リラ安です。トルコリラのほぼ倍のペースで通貨安が進んでいることから、いかにペソ安がアルゼンチンに苦境を招いているか、わかるというものです。

このペソ安の動きが他の新興国通貨に波及するとは現状は思えませんが、ドル金利がまだまだ上昇するであろう流れの中で新興国通貨の動きには一層の注意が必要となってきました。

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