ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、レンジの中心線を挟んで「8.85レベルをサポートに、9.05レベルをレジスタンスとする週」としました。実際のレンジは、安値が8.85レベル、高値が9.04レベルとほぼ予想通りの動きとなりました。
4月に入ってからは目新しいニュースが無く、南アフリカとランドに対する好材料も一巡した感がありましたが、ドル円の動きに比べドルランドにおけるランド安の方が目立っています。期待から現実に目が向かい始めたという面もありますが、テクニカルにはドルランドが12の大台を超え、3月19日の高値12.0919をわずかに超える動きが気になります。
その後、11台へと戻しているものの日足ベースで考えると2月のドル安値をボトムにドル安値圏(ランド高値圏)を形成し、12.20レベルを上抜けると一段のドル高・ランド安が進みそうなチャートとなっています。テクニカルには昨年11月以降の急速なドル安・ランド高の動きに対していったん調整が入ってもおかしくないという形だけに、当面はファンダメンタルももちろんですが、チャートの対ドルの動きを気にしたいところです。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円四時間足
先々週高値と先週高値を結んだレジスタンスラインと、それと平行に引いたラインによる下降チャンネル(ピンク)の中での推移を継続中と言えます。9円の大台で定着できなかったこともあり、対円でもこの下降チャンネルに沿って最近のレンジの下限である8.76レベル(赤)を試しやすいと言えるでしょう。
今週は、やや上値の重たい動きを考え、8.75レベルをサポートに、9.00レベルをレジスタンスとする週を考えています。
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