ユーロ、もみ合い後仏CPI悪化で急落
28日の東京市場でユーロは1.22台前半でもみ合いました。
昨晩は米国のパウエルFRB議長発の議会証言に注目が集まりましたが、米経済への楽観的見方が強く想定よりも米金利の上昇軌道が速まる可能性があるとの見方からドルが上昇、ユーロは議会証言の前後で約100ポイント下げ1.22台前半でアジア時間を迎えました。
東京時間は横ばいながら下値をやや広げ安値1.2215をつけましたが、16:45に発表されたフランスの2月の消費者物価指数が想定外に悪化すると更に1.2199まで下落、東京時間18:30現在は1.2220レベルでの取引、このままの水準が続けば明日には一目均衡表の雲の中に突入しそうです。
少し長めの週足で見ればいまだ昨年4月からの上昇トレンドの中におり、今週1.2061を割り込まなければ中期の上昇トレンドは不変ながら、短期的には調整局面入りが濃厚です。
とりあえずのサポートは上記一目均衡表の雲の上限1.2168、そこを下抜けると上記の1.2061や1.2013レベルの89日線が見えてきます。
一方、上方向は21日移動平均が本日1.2350近辺とやや遠のいたかんじであり、その上の1.2377レベルにある基準線、転換線が久々にデッドクロス(逆転)もしかかっており、いずれにせよユーロにとってのテクニカルな地合いは悪いと言わざるを得ません。
この後19:00にはユーロ圏2月CPI速報値、また米国も22:30の4QGDP改定値
をはじめ23:45シカゴ購買部協会景気指数、24:00中古住宅販売保留件数指数、24:30 米国週間原油在庫とそこそこ厚めの指標があって波乱含み。
序盤の欧州株価指数先物は概ね下げて始まっています。
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