ユーロドル イベント前1.23台前半で小動き
27日の東京市場でユーロドルは方向感無く推移。
昨晩は欧州議会でECBのドラギ総裁が為替について発言、「為替の変動はユーロ圏の持続的成長にとってリスク要因であり注意深く監視しなければならない」と発言する一方で、「現在言及しなければならないような通貨戦争は起こっていない」とも述べ、ユーロが1.23を挟んで上下に振れる場面もありましたが大きな動きとはならず、朝方1.23のせで戻った東京市場では1.23台前半の狭いレンジでの取引に終始しています。
まずは今晩のパウエル新FRB議長の就任後初の議会証言の内容を確認してみない事にはどの市場も大きくは動きにくい状況かと思われます。
パウエル議長が元々FOMCのメンバーでかつ立場としてもイエレン議長に近かった事から市場では今回なんら新味のある内容は期待されていない半面、その場合、市場がどのように反応するかは良く見えていない状況です。
今月初、雇用統計の良化をきっかけに長期金利が上昇し、株価が暴落、しかもタイミングがパウエル議長の就任と重なったことは記憶に生々しく、だからどうだというわけではないものの、パウエル氏の議長としての「肉声」を聞いて早く落ち着きたいという気分は市場にあるように思えます。
そういった意味では、今晩は証言の内容そのものよりもむしろ、それを受けて、現在やや落ち着いている米長期金利がどう反応するかに注意を払う必要がありそうです。
議会証言をなんらかのトリガーとして、10年もの米国債利回りが3.0%を越えて上昇するような動きとなった場合には、月初の記憶もあり株式、為替市場への影響は大きいものと思われます。逆にそうならない場合には、株式市場を中心に落ち着いた動きが継続するものと考えてよいでしょう。
今晩東京時間22:30に事前に議会証言の原稿が公表され、下院金融サービス委員会委員会での議長証言は24:00から、その後3月1日には上院銀行委員会で証言する予定です。
序盤の欧州株価指数先物はほぼ全面高の展開です。
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