パウエル議長証言でドル強含み、米長期金利上昇、米株反落
注目された米下院での初の議会証言でパウエル新議長は、米景気の見通しに自信を示し、景気過熱の防止と物価の安定のため政策金利の段階的引き上げが適切であると述べました。
また、インフレ率が2%を下回る現在の状況は一過性の要因を反映している可能性が高く、今年は上昇し中期的に2%前後で安定するだろうと予測。最近の株価や債券の急落等については、経済への悪影響を否定しています。
パウエル議長の証言内容は基本的にはイエレン議長時代の政策との継続性を強調した穏当な内容となっています。
パウエル議長の米経済の先行きについての楽観的な見通しに加え、議会証言開始と同時に発表された2月の消費者信頼感指数が市場予想を大きく上回り17年ぶりの高い数値を示したこともあり、ドル円は証言開始後一時107.68まで上昇、ユーロドルも1.2243まで下落しています。一方注目された長期金利は乱高下し10年物米国債利回りは、議長証言原稿公表後2.88%に一旦上昇した後2.85%に反落、しかし、議会証言開始後に再度上昇して再び2.90%台にのせています。この動きを受け欧米株価は証言開始後前日比マイナス圏に転じ、ほぼ全面安の様相ですが、今のところマイナス幅は限定的で、もみあいの範疇です。(2:00)
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